物語の結末はいつもHappy End

仕事に関して大切にしていることを書いていこうと思います。+少しの思いと、少しの写真と、少しの持ち物

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セミナー「精神障がいのある方と一緒に暮らせる社会を目指して」前編

先日、福岡県主催の「精神障がいのある方と一緒に暮らせる社会を目指して」というセミナーに参加してきました。高齢者福祉に携わるものとして周辺分野への理解は本業への助けとなるものですので、積極的に参加したいと思ってのことです。


精神病の昨今

その昔、精神病院にかかるというだけで本人と家族の心の負担は相当に大きなものだったと思います。僕の母の実家は佐賀県の山奥の集落なのですが、母の実家の近所の家では未だに座敷牢があります。母に聞くと「戦時中にそういう人が住んでた」という話です。その流れが変わったと感じたのは20年ほど前からでしょうか。心療内科が定着し、かつ精神病院の総合病院化や、社会全体が心の病に関して理解や関心を持ち始めたからだと思います。それまではじっと耐えて、我慢できなくなったところでしが専門病院に行かなかったのが、随分と相談しやすくなり、これ自体とても良いことだと思います。


偏見と現実

その一方で事件事故が原因で蔓延する偏見があるのも事実です。酒鬼薔薇事件、相模原の障がい者敷設の大量殺人事件、他にもそれに類する事件が発生し、そのたびに精神障がいに関する偏見を増長してます。実際に、福岡県のある地方都市では精神障がい者敷設建設について反対運動が起こりました。この反対運動を起こしている人たちがひどい人たちかというと、そういうことでもありません。地域的にみるとやや閉鎖的なタイプの街ではありますが、住民は普通に仲良く暮らしていた方ばかりです。結局建設は断念されました。まずこれが現実にあると思います。


セミナーの趣旨

今回のセミナーで取り上げられていたのは統合失調症の患者さんの社会復帰についてです。僕の持っている統合失調症に対する理解は非常に薄い。誤解を恐れずに書くならば、統合失調症とは「精神分裂症」のことです。 名称変更に至った詳しい経緯は以下のリンクを参考にしてください。こういうページを見るだけでも理解が深まり偏見が減ってくると思います。

www.jspn.or.jp

さて、今回のセミナーでは社会復帰した統合失調の方との接し方や、精神病院の統合失調症患者さんの社会復帰への取り組みと、地域社会の協力というテーマで進みました。その中で私が感じたことを書いていきたいと思います。ここまででも900文字を超えていますので、前編と後編に分けたいと思います。


精神病床・統合失調症患者数

まずは精神病棟数や統合失調症患者数というマクロの視点で捉えたいと思います。

平成28年10月1日の精神病床数は334,258床。病床全体が1,561,005ですから5分の1が精神病床です。統計年が変わってしまって申し訳ないですが、平成29年6月の入院患者数をみますと280,906人。うち1年以上の長期入院患者は157,065名。そのうち65歳以上は95,981名です。 (以上、出典は「平成28年(2016)医療施設(動態)調査・病院報告の概況」と「精神保健福祉資料」によります。いずれの資料もインターネット経由で簡単に手に入ります。)

上記は精神病床と入院患者数でして統合失調症の患者数ではありません。次の数値は病院から提示された資料をそのまま引用しますが、統合失調症の患者数は日本全国で約80万人。狭心症ぜんそくの患者さんと同じくらいです。入院患者数は約19万人。実は日本で一番入院患者数が多い病気です。意外と身近な病気だと思えるのではないでしょうか。統合失調症は生物学的に見ると、100人に1人は生涯のうちで発症する慢性疾患です。誰にでもなる可能性があり、環境や育て方によるものではありません。

ここまでが前編です。ちょっと退屈な話でしたが僕のような一般市民が普通に抱え得る問題として、後編を続けたいと思います。

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