物語の結末はいつもHappy End

仕事に関して大切にしていることを書いていこうと思います。それと、少しの季節と、少しの写真と、少しの北九州。Amazonに飛んだりするけど、アフィリエイトとかしてないのでご安心を!

経営数字に強くなる方法

f:id:benzpapa:20180108215631j:plain 経営数字を計算し語るだけなら簡単です。しかし、それで「数字に強い」と尊敬されるでしょうか?話しはそんなに単純ではありません。
そこで、今回は経営数字に強くなる方法を考えてみます。ここで言う経営数字に強いとは、数字を経営に活かせるということです。計算し語るだけの人とどちらを目指す?と質問したいところですが、数字を経営に活かしたいと思っている人が多いのではないでしょうか?そういう側面から方法を示したいと思います。コツはそんなに多くありませんが、ハードルは高いと思います。


1.数字は事実を表すが真実は伝えないことを体感する

現場には数字に出てこない真実があります。
意欲を持って仕事をしているか?
疲弊していないか?
リーダーシップは正しく機能しているか?
在庫管理は適正か?
品質管理は高く維持されているか?
コンプライアンスは守られているか?
顧客のロイヤリティは高いか?
代表的なものを挙げてみました。この代表的なものは、全て会社の栄枯盛衰に直結するものばかりですが、数字には現れにくいものです。これらを見逃していては経営数字を経営に活かす以前の問題となります。今朝のラジオでコンサルティングの失敗が取り上げられていました。外部から入ったコンサルタントは組織改革を実行し成果も上がったのですが、その組織改革は短期で破綻してしまったとのこと。組織改革を行ったことで、会社の「思いやり・心配り・気遣い」という企業文化を壊してしまったそうです。そのコンサルタントは、もっと長期的なビジョンで組織改革をすればよかったと反省していましたが、現場に入ってみればそういう空気はすぐにわかったはず。これがコンサルティングの限界です。経営数字を経営に活かすには現場をよく知り、真実を見つけ出す能力が必要です。それは日々の現場の中で鍛えられていくものです。


2.長い期間、数字を扱う

数字を扱う仕事を5年やると、間違いなく経営数字に強くなります。まず1週間で12桁の数字ならパッと見た瞬間に言えるようになります。123,456,789,012は1千2百3十4億5千6百7十8万9千十2と言う具合です。5年やると決算の仕組みを覚えます。消費税が多少面倒くさいですけど、実は税理士先生だって消費税は税務通達を見ないとわからないぐらいにややこしいので、あまり気にする必要もありません。勘定科目も毎日経理仕訳をしていけば自然と覚えます。もちろん「覚えよう」と思ったほうが覚えるスピード感は早いですが、正直な話、勘定科目っって教科書通りじゃなくて会社ごとに違います。分かりやすい例でいいますと、通勤交通費と営業交通費と旅費交通費です。一緒でもいいしバラバラでもいい。大事なのは交通費の意味が分かっていることです。


3.公認会計士、税理士と仕事をする

経理財務部門の最前線(結構役職は上の方ということで)で仕事をしていて、1年間に公認会計士・税理士とどのくらいの頻度で仕事をするかといいますと、だいたい50日から60日ぐらいだと思います。1年間でだいたい250日出勤するとして、4分の1から5分の1ぐらい関わっていくことになります。いちばん大事なポイントは「たくさんのダメ出しを食らう」ことです。「それはダメ」「これもダメ」が多ければ多いほど頭に入ります。ただし、先生方からもらってはいけないNGワードがあります。それは「何度言ったら理解してくれるんですか?」です。これを食らう人はそもそも経理財務の仕事に向いていません。先生方の言っていることを覚えましょう!それは次につながります。


4.「原理原則」本質を見極める能力を養う

最後に経営数字を経営に活かすとはどういうことなのかを考えましょう。私が考えるのは、「経営数字を理解し次の戦略につなげ実行する力を持つことと、新たな戦略を実行した際に数字のアウトプットが想像できること」です。それには実行力・現場力と共に、「原理原則」を頭見極める能力が必要です。例えば、減損会計が求めているのは何なのか?という問題があるとします。「求めているのは何なのか?」のはずなのに、「どうやって減損分の計算をして財務諸表に反映させようか?」と考えてしまいます。「数字に強い」というのは「計算と反映」というテクニカルな方向に目が向きがちになってしまうのです。ちなみに減損会計の原理原則は投資金額の回収可能性について判断することで、マーケットを知ること・顧客を知ること・会社の力を分析することが最優先なのですが、その前にテクニックに走って減損金額を計算をしてしまうものなのです。別なところでは、持分法適用の%基準をどうするかという課題に対して、何%未満だったら外せて何%以上だったら加えなさいという議論に走り、その%を決めたがる。なぜその会社の株に投資したのかという戦略的位置づけ(この場合の原理原則)が遠くの方に追いやられてしまう。では、こういう原理原則・本質を見極める能力を養うためにどうすればよいのか?公認会計士でも税理士でも弁護士でもいいんですが、できるだけ偉い先生と仕事の話をすることです。上司がそういう人に会いに行くのであれば、上司を説得してでもついて行ったほうがいい。その機会を多くつくる努力をすることで、この能力が磨かれます。


まとめ

繰り返しになりますが、経営数字に強いというのは「本を片手に計算することを、本を見ないで計算できるようになる」ではありません。「数字と戦略の関係性を理解し、双方向にアウトプットできること」が経営数字に強いということです。意外と本で学べることではないような気がします。経理財務経営営業とそれぞれの現場で叩き上げていかないと、これには到達できないかもしれませんね。数字を扱うだけなら、外部の財務戦略の研修を1週間ばかりみっちり受けると身につきます。そういう研修がない場合、証券アナリストの財務分析の研修を受けると良いと思います。でもそれでは本当の意味で強くならないのは、私自身が一番良く知っています。
どうかご参考になさってください。