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物語の結末はいつもHappy End

仕事に関して大切にしていることを書いていこうと思います。それと、少しの季節と、少しの写真と、少しの北九州。

ペテン師

ペテン師にあったことがあります。まず、ペテン師だと分かるのが大変なことですから、この事実だけでもかなり衝撃的なこと。詐欺師は詐欺師の顔をしないといいますが、ペテン師も自らをペテン師だと名乗りません。その方をY氏とします。全部、ペテンという前提でお読み下さい。一部、人物を特定させないために脚色しますが、大げさな脚色ではありません。すり替えている程度の脚色です。
その方は、中南米を中心に事業をされています。事業の中心は日本からの中古品輸出。彼方の国では日本の不要中古品でも大したもので、万単位のロットをバンバン輸出しても十分に捌けます。ただし、その時、ちょうど中古品の仕入れ買取準備が滞りそうなので、日本に急遽帰国してきたのです。土産話を聞かされました。彼方の国では、日本から送られてくる某中古品で新たなインフラ整備をしたいと目論み、政府や大統領府まで多くの方がY氏の吉報を待っているそうです。大統領と写っている写真を見せ、親密度愛をアピールしてきます。なぜ、私に会いにきたのかというと、その当時の私の仕事は、彼が欲しがっている不要中古品を集めることが可能な会社とのルートを持っていたからです。ぜひ、紹介してほしいと懇願されました。今までの輸出実績を見せられて、それがどのように活用されているのかを解説してきます。万単位と言いましても、1回こっきりではありませんし、当時はそこそこかさばるものでしたので重さにするとトータル数十トンです。まだまだ足りないと。その国の人口推移と経済統計を駆使して、需要があと1,000万台はいるんだと力説します。1,000万台を確保するためには日本だけでは足らないので、世界中のバイヤーから集める必要がある。まず、日本で200万台。アメリカで、ヨーロッパで、東南アジアでと。支払いは政府と大統領府から確約をもらっているので心配するな。南米に着荷したら即金で送金するそうです。国の予算だから使わないわけにはいかないのは、日本も南米も一緒だ。どちらかというと南米の方がいい加減なぐらいだからと。日本滞在2週間。そのあとアメリカとヨーロッパに1ヶ月ずつ行くんだということです。で、ついては活動資金として2000万円貸してくれ。ついでに全世界で通話可能な携帯電話を半年間借用させてくれ。大丈夫!半年後には5%の利息をつけて米ドルで払う。南米政府が払うんだから信用してくれてもいいだろう!!なんなら来週着で手形を振らせよう。日本円がいいのか?そんな小さなこと言うなよ。
そういうことでした。どうでしょう。どの辺で「おかしいな」と思い始めたのかは隅にやりまして、多分もうちょっと頑張ると本当に2000万円ぐらい出す人が現れるんだと思います。もちろん2,000万円の申し出は断りましたが、携帯電話は貸し出しました。その時のオーナーが「武士の情けだ」といったので貸したんですけどね。2ヶ月後に通話停止にしました。あれから15年近く経ちましたが、彼方の国で日本の不要中古品が活かされているという話も、その不要中古品に関して大統領が大きな感謝をしているという話も全く届いておりません。ちなみにY氏が祭儀で逮捕されたという話も聞いていませんが。詐欺師はもっと巧妙ですので、みなさん気をつけましょうね。